今までの医学は、理論や経験、あるいは権威者の判断に頼っていた部分が多くあり、必ずしも「根拠に基づいた医療」が確立されていないことが問題となっています。出来るだけ客観的な疫学的観察や実験を根拠として、良心的に、明確に、分別を持って、最新最良の医学知見を用いて患者と一緒に治療の方針を決めていくことを今後の課題としています。
この「根拠に基づいた医療」の重要性は精神医学の分野においても注目されています。治療への介入とその結果の因果を数値で表すことの出来る生体データを主として明確にし、治療介入を実施することの有効性を評価していくのです。ただ数値で表すことは、精神科の領域では難しいことが多いのが実際で、重症度を測る評価スケールの点数や、入院期間、自殺の有無などを、治療結果を表す客観的データとして用いています。
【うつ病の評価に用いられる評価尺度】
◆ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)
◆ベックうつ評価尺度(BDI)
◆モンゴメリー・アズバーグうつ病評価尺度(MADRS)など
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